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 1億円を超える人気住戸の最高倍率が71倍と、大人気の東京五輪・パラリンピック選手村マンション「晴海フラッグ」。『選手村マンション「晴海フラッグ」は買いか?』(朝日新聞出版)の著者でもある住宅アドバイザーの三井健太氏は、交通手段がバスだけというこのマンションの購入は一種の賭けだが、当たる確率の高い賭けかもしれないと言う。「晴海フラッグ」の可能性、そしてリセールバリューを解析する。

※「『晴海フラッグ』は買いなのか? 建物と立地をガチンコ評価!」よりつづく

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●商業施設について

 三井不動産が手掛ける新商業施設を、ここでは仮に「晴海ららぽーと」と呼ぶことにしますが、これができれば生活の不便はないはずです。しかし、晴海フラッグの外からたくさんの買い物客が来なければ採算が取れないので、三井不動産は「晴海ららぽーと」集客作戦を多種多様な方法で展開するはずです。商業施設の開発と運営に経験と実績豊富な三井不動産は信頼できると考えます。

 外からたくさんの買い物客が来ることで、街全体の魅力が住民以外に伝わり、将来の中古市場にもプラスとなることでしょう。しかし、街が発展して行くためには、後から新規出店の買い物施設と飲食店、ホテルなどが続々と増えなければなりません。どんな街も店も立ち止まっていれば、やがて飽きられて来訪者はじり貧になります。あの東京ディズニーリゾートでも、アトラクション施設のリニューアルと増設を絶え間なく続けています。それと同じです。「晴海ららぽーと」の中だけの入れ替えだけでなく、増床も必要になるはずです。

 しかし、晴海ららぽーとの大きさは増やしようがないはずなので、隣接地域に店舗等が新増設されなければこの街の魅力はいずれ衰退の方向へ向かうに違いありません。長期的な視点で、晴海フラッグの外から多数の来訪者がなければ、資産価値の上昇も期待はできません。そうなるかどうか、今はまだ五里霧中です。

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足の便は大丈夫?