一発屋故の闇? 2700(左)と天津木村 (c)朝日新聞社
一発屋故の闇? 2700(左)と天津木村 (c)朝日新聞社

 お笑いコンビ・カラテカの入江慎也の解雇と、雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮らを含む総勢13人の吉本芸人が謹慎処分となった闇営業問題。ある週刊誌記者によると「『フライデー』はまだ2~3週分のネタを持っている」ことから、騒動は終わりを迎える気配をいまだ見せない。ワイドショーでは連日この騒動を取り上げ、次なる闇営業芸人が出てくるのを待ち構えているような雰囲気だ。テレビ局も連日対応に追われ、特に人気芸人の宮迫がレギュラー出演していた番組の調整が急務だ。吉本興業と近しい放送作家は次のように語る。

【写真】闇営業騒動で需要が高まる「ホワイト芸人」たち

「島田紳助さんが立ち上げた人気番組『行列ができる法律相談所』は2011年に紳助さんが反社会的勢力との交際発覚が引き金となって降板。以後、宮迫さんが司会のひとりとしてレギュラー出演することになり、この番組をきっかけに芸人としての地位も大きく向上しましたが、まさか同じ理由で降板するとはなんとも皮肉な展開です。正直、MCはほかにも東野幸治さん、フットボールアワーの後藤さんがいますし、宮迫さんが絶対に必要という番組ではない。千原ジュニアさんがその穴を埋めるという報道もありましたが、事務所関係者によると『まだ確定ではない』とのこと。気になるのは『アメトーーク!』と『ロンドンハーツ』(ともにテレビ朝日系)の今後。当面は残された相方の蛍原徹と田村淳だけでMCを務める形で継続することが発表されましたが、さすがにスポンサー離れまでは止められず、両番組を統括する加地倫三プロデューサーは窮地に立たされている。そもそも『ロンハー』を深夜枠にマイナーチェンジしたものの不評のため、『加地班は闇営業騒動とともに終わる』と局内では囁かれています」

 6月30日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)では、松本人志が「宮迫に電話で説得した。そこで嘘をついたら通らないで」とコメント。実際、宮迫が「金銭の授受はなかった」と虚偽報告をしたことは彼の名前に大きく傷をつける結果となった。

「後輩の入江に責任をなすりつけたわけですからね。でも、結局シラを切り通せず白状した。いま、宮迫さんの後輩芸人たちは完全に彼を軽蔑しているといいます。ロンブーの亮さんも同様です。嘘をつき、大金をもらっていたのに、後輩の入江をクビにすることで逃げ切ろうとした罪は重い。これは笑えませんよね。宮迫さんや亮さんが仮に復帰できたとしても、もう後輩芸人たちは誰もついていこうとはしないんじゃないでしょうか」(前出の放送作家)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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