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振り込め詐欺グループの宴会に出て金銭を受け取ったとして、人気お笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さんや「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さんらが謹慎処分となった闇営業問題。さらに「スリムクラブ」と「2700」も反社会的勢力が参加するパーティーで芸を披露し、金銭を受け取ったとして無期限謹慎処分なった。お笑い芸人のカンニング竹山さんは一連の報道について「世間に誤解されていることがある」と指摘する。
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今回の件は結果的に、詐欺グループや反社会的勢力と接触してしまったこと、さらに金をもらってしまったことが悪かった。それは言い訳できないと思います。最初に「お金をもらっていない」とウソの説明をしてしまったことも、事態を悪くしてしまった。もちろん最初に謝っておけば良かったんだけど、でもそのウソは本人がついたのか、会社と話し合った結果だったのかは、僕ら外部の人間はわかりません。詐欺グループには直接的な被害を受けた人がいるわけで、被害者団体にギャラを返すのか、何かやらなければいけないのかなと個人的には思います。
でも、世の中のみなさんがいくつか誤解されていることがあると思うので、僕はそれを訂正したい。
まず、「闇営業」っていう言葉が出てきてから、芸人とかタレントが反社会的勢力とつるんでお金をもらっている、そういう業態があると思っている方が結構いると思いますが、それは誤解です。プロダクションに所属して、テレビに出るような人がわかっていてそういう人たちと付き合うことはないし、そういう仕事はまずありません。
もう一つ、「事務所に内緒でやるなんて、相当悪いことしやがって……」って思っている方、それも違います。事務所を通さない直営業を認めるかどうかは事務所によって考え方とか判断が違うんです。例えば僕が所属するサンミュージックの場合は、契約書にも書いてある通りダメなんです。ところが吉本興業さんや他の事務所では、グレーゾーンだったり、金額によってはOKだったり、報告だけすればいいところもあります。