テレビの情報番組などで、そのときの話題に対する“まとめ”的な見解を求められるのが“ご意見番”といわれる人物だ。「〇〇界のご意見番」として、有名人が発言したコメント内容がそのままニュースとして流れることも少なくない。
「政界、スポーツ界、芸能界など、その世界のプロ、先達者が“ご意見番”として独自の視点でコメントするのは情報番組ではよくあることです。最近はその分野の専門ではない事柄や社会問題について、世相を斬るようなコメントを求められる場面も多く、発言を求められる側の中には居心地の悪さを感じる人も多いようです。中には、発言の一部を切り取られてネット上で炎上してしまうケースもありますからね」(テレビ局関係者)
『広辞苑』(岩波書店)によれば「御意見番」とは「権力者・有力者に対し、忌憚なく意見・忠告する人」と記されている。
ORICON NEWSが5月10日に発表した「好きな“芸能界のご意見番ランキング”」(こんなランキングがあることに驚きだが)によると、マツコ・デラックスをはじめ、和田アキ子、梅沢富美男、松本人志、坂上忍、明石家さんまと文字通り“大物”の名前が並んだ。
「スポーツ界でいえば張本勲氏ややくみつる氏、政界でいえば橋下徹氏、教育界なら尾木直樹氏といった方が今ののテレビ界の“ご意見番”と言えます」
そう話すのはスポーツ紙記者。
「最近、和田がラジオで華原朋美の妊娠に対して『結婚はしてないけどお子さんは6カ月。ふーん……。まあ、あの、うれしいですけど。別に、あの……。何かようわかりませんね』
といったコメントが炎上しました。芸能界では和田の他にも美川憲一や上沼恵美子なども“ご意見番”と呼ばれ、その発言が物議を醸すこともしばしば。確かに独特の切り口で、時には厳しい言葉が並びますが、大御所クラスの経験者だから言えるということもあります」(同前)
そもそも「〇〇のご意見番」とはいつから、誰がいつ呼び始めたのか?