引退後も存在感抜群のマイケル・ジョーダン(写真:getty Images)
引退後も存在感抜群のマイケル・ジョーダン(写真:getty Images)

 先月2月17日、2018-2019シーズンのNBA(全米バスケットボール協会)オールスターゲームが開催され、今年もレブロン・ジェームズ(レイカーズ)や、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)などスター選手の競演が、世界中のバスケットボールファンを熱狂させた。

 もちろん、これだけスター選手が集まればプレーも大いに楽しめただろうが、一体どのくらい稼いでいるのかも気になったファンも少なくないはず。今回出場した選手の中で、今季の年俸が最も高いのは、カリーの3745万7154ドル(約41億円)。その他にもラッセル・ウェストブルック(サンダー)や、ジェームズ・ハーデン (ロケッツ)ら8選手が年俸3000万ドル(約33億円)を超えるなど、高額年俸の選手がずらりと並んだ(※年俸の額は『ESPN』調べ)。

 このように、日本のスポーツ界ではなかなか考えられないような給料を稼いでいる選手が多く驚くばかり。だが、すでに現役を引退した“元バスケットボール選手”であるにも拘わらず、今回オールスターに出場したどの選手よりも稼ぐ男がいる。それは「バスケットボールの神様」と呼ばれたマイケル・ジョーダンである。

 前述のとおり最も高い年俸を貰っているのはカリーだが、現在最も稼いでいる現役プレーヤーはレブロン・ジェームズ。米経済紙の『フォーブス』によると、2018-2019年シーズンの総収入は8870万ドル(約98億円)と超高額になる。しかし、ジョーダンは『エア・ジョーダン』をはじめとした『ナイキ』の自身関連グッズのロイヤリティだけで、年間1億ドル(約110億円)を超えるといわれており、ここでの収入だけでレブロン・ジェームズを遥かに上回ってしまっているのだ。

 米国のバスケットボール専門データサイト『Basketball-Reference.com』によると、ジョーダンがプレーヤーとして15年間の現役生活で稼ぎ出した給料の総額は9328万5000ドル(約103億円)。プレーヤー時代にNBA史上に残る偉業を数え切れないほど達成してきたジョーダンだが、今の“副収入1年分”の方が多いのは変な感じもする。

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