そんな彼の趣味は動物だけにとどまらない。お笑いコンビ・バナナマンの大ファンを公言しており、彼らの単独ライブではなんとグッズ売り場に自ら並んだこともあるという。そこで購入した「バナナマン」とプリントされたTシャツを着て、ファッション誌やテレビ番組に出演したこともあるとか。また、ドラマで共演していたアイドルグループ・KAT-TUNの上田竜也(35)に、超多忙にも関わらず「毎日現場に手作り弁当を持参していた」とバラエティー番組で明かされ、実は料理上手という意外な素顔が判明したことも。
ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、現在の中村の状況についてこう分析する。
「ここ最近、頭角を表してきた印象がありますが、実は俳優としてのキャリアは長く、これまでに出演した映画やドラマを合わせると軽く100本を超えます。こうして今、注目を集めているのも、どんな役でもキチンと誠実に演じてきた賜物と言えるでしょう。“カメレオン俳優”という言葉はともすると『単に器用なだけ』といったネガティブな捉えられ方をされがちですが、彼にとっては最高の褒め言葉。現在32歳と、男性としても脂も乗っていますし、この勢いで商業的・視聴率的に成功を収め、まさに彼の代表作と言えるような作品に出会えれば、一気に次代を担う俳優として大ブレイクすることもあり得ると思います。それだけのポテンシャルを秘めた俳優であるとスタッフ、キャスト、そしてファンを含め多くの人が思っているはずです」
昨年に引き続き、映画「美人が婚活してみたら」(3月23日公開予定)、「屍人荘の殺人」(2019年公開予定)、「台風家族」(公開日未定)と出演作がめじろ押しの中村。子犬のようなやさしい顔立ちながら、ときに鋭い毒をも醸し出す演技はまさに「カモノハシ俳優」と言える。そんなかれから今年も目が離せない。(ライター・高梨歩)