「お花見するからと誘われて、どこでやるんだろうと思ったらライブハウスということもあった。花屋さんが大きい花瓶に生けた桜の花をみんなで楽しむという、愛ちゃんが企画した一風変わったお花見でした。このときも、時間通りに会場に行ったのに、誰もいなかった(笑)。愛ちゃんにいたっては、やって来たのは終わりかけのころ。しかも『ちょっと疲れちゃったからマッサージしてくる』と(笑)。娘のIMALUが帰国したときも、お祝いの会を開いてくれたのは愛ちゃんでしたけど、やっぱり終わる頃に来ましたね」
どんなに偉い人も、待たせては「やっちまった!」と笑っていた。一流企業の社長でも、末端のフリーライターでも、飯島さんの態度は変わらなかった。
「そう。娘のIMALUにも、私の娘としてではなく、IMALUという個人として接してくれていたと思います」
大竹さんがもらった奇妙なプレゼント
飯島さんと大竹さんは年の離れた姉妹のような関係。それも飯島さんが姉役で、大竹さんが妹役になることが多かったという。
「愛ちゃんはふざけるな!と言うだろうけど」と笑う大竹さん。
「誕生日のときに、プレゼントあげるから取りに来てと言われて、『それも生ものだから早く来ないとなくなっちゃうよ』って。筋子かな?いくらかな?ケーキかな? そう思いを巡らせながら家に行ったら、なんと高価なパンダのネックレスでした。『生もの』と言うのは、取りに来なかったら自分のものにするからっていうことだったんです。もちろん今も大事にしています。あ、今日も付けてきたらよかったですね。私、こういうところがダメなんです。まあ、いっか、愛ちゃん」
飯島さんが新しいビジネスを始めたころには、大竹さんは奇妙なプレゼントももらった。アヒルのおもちゃだ。「かわいいから」と、ずっとリビングに飾っていた大竹さんだが、飯島さんにある日、「これは何をするもの?」とたずねると、「またまた、しのぶちゃ~ん」とお茶を濁されてしまう。あとで、アヒルは、飯島さんが開くはずだったアダルトショップの商品のバイブレーターだったことを知る。