「iPhone SE」の登場で、iPhoneの大きさは史上初めて小さくなった。同シリーズは2007年に3.5インチの大きさで登場し、12年の「iPhone 5」で4インチになった。2014年の「iPhone 6」発売以降は、最低でも4.7インチまで大型化していた。この大きさになると画面が見やすくなる反面、端末が手からはみ出て、片手では操作しにくいといった難点があった。このため、あえてこうした小型のiPhoneにこだわって使い続けている人もいた。今回の「iPhone SE」の発売は、こうしたニーズを受けてのものとみられている。

 9.7インチ版「iPad Pro」は、既製品の12.9インチの「iPad Pro」よりも小型化している。性能面では12.9インチ版のものを踏襲したほか、周囲の光の量に合わせ、画面の色や明度を自動調整する「True Tone Display」機能を新たに搭載した。

 本体の容量に32GB、128GB、256GBの3つのモデルがあり、それぞれWi-Fi専用モデルとLTE通信対応モデルにわかれる。税込み価格はWi-Fiモデルで、32GBが7万2144円、128GBが9万1584円、256GBが11万1024円。LTE通信対応モデルは32GBが8万9424円、128GBが10万8864円、256GBが12万8304円を予定。カラーは12.9インチ版にもあったシルバー、ゴールド、スペースグレイに加え、ローズゴールドの4色で展開する。

(ライター・河嶌太郎)