NTTドコモの発表会に登場した高畑充希、堤真一、綾野剛(左から)。手には最新機種を手にしている
NTTドコモの発表会に登場した高畑充希、堤真一、綾野剛(左から)。手には最新機種を手にしている

 NTTドコモは9月30日、今年の秋から冬にかけて発売する新製品を発表した。ソニーモバイルのスマートフォン「Xperia Z5」シリーズ、同日未明に米国で発表されたグーグルのスマートフォン「Nexus 5X」(LG製)、ガラケーの「P-01H」(パナソニック製)をそれぞれ発売する。

 もっとも注目を集めるのは、「Xperia Z5」シリーズだ。主要モデル「Xperia Z5」に加え、小ぶりな4.6インチの「Xperia Z5 Compact」、高解像の4Kディスプレーを搭載した「Xperia Z5 Premium」が登場する。

 これらの新製品は、カメラとセキュリティーの機能が向上している。「最速0.03秒」でピントを合わせられるオートフォーカス機能を備えるほか、シリーズ初となる指紋認証機能を搭載。指紋センサーは電源ボタンに内蔵され、スリープ状態から復帰すると同時に認証される仕組みがある。

 発売予定時期と価格は、「Xperia Z5」が10月下旬で5万円半ば、「Xperia Z5 Compact」が11月中旬で4万円半ば、「Xperia Z5 Premium」が11月下旬で7万円半ばとなっている。

 グーグルの「Nexus 5X」は、指紋認証機能や約1200万画素のカメラを搭載している。国内キャリアでは、ドコモがいち早く販売に名乗りをあげた格好だ。10月下旬に4万円後半で売り出す予定。ただ、ドコモが販売するモデルは「32Gモデル」のみで、他社の回線が使えない「SIMロック」がかかっている。2年縛りとなるが、「月々サポート」が適用され、端末代を値引きする。そのため、グーグルの販売価格に比べて約1万5000円も安い。

 一方、ドコモとして約1年ぶりとなるガラケーも発売される。パナソニックの「P-01H」は、i-modeをはじめ、Bluetoothを用いた通信機能やワンセグ機能、そしておサイフケータイ機能がある。これは今年6月に発売した「F-05G」(富士通製)と「SH-06G」(シャープ製)の2機種よりも高機能にあたる。この2つは「ガラホ」と呼ばれる、ガラケーの形でありながら中身はスマートフォンという製品だが、若者を中心に普及しているおサイフケータイ機能はなかったからだ。

 他社のガラケーは高齢者向けの製品として位置づけられているが、この点「P-01H」は若い年齢層も対象としている。いわば、“ガラケー回帰”ともいえる製品だ。価格は1万円後半で、11月下旬から発売する予定だ。

 最新スマホに加えて、まだ多くのユーザーを抱えるガラケーの新製品も登場し、より選択肢が増えたことは、消費者には朗報といえるだろう。

(ライター・河嶌太郎)