高校2年生のとき、ついにIT系ベンチャー企業「株式会社EmmyWorks」のCOO(最高執行責任者)に就任。経営者としての人生がスタートしました。
そこでの経験を活かし、教育系ベンチャー企業「株式会社リーバンス」の専務取締役に就任したのが、高校2年生だった昨年3月。
「プログラミング教育を受けて、教育そのものの大切さに気づきました。この会社での教育事業を通じて、私が受けたような人生を切り開くための教育をいまの子どもたちに届けたい。将来的には、幼稚園から大学、その先の教育まで行う場をつくりたいと思っています」
その夢への第一歩として、今年4月、東京に「夢高等学院」を本格開校。通信制のシステムを導入し、高校の単位を取得しながら、起業家を目指す学校です。今井さんは運営代表を務めます。
「私もそうなのですが、仕事が楽しくなってくると、正直高校の授業を受けている時間がもったいなく感じます。夢高なら、高校の勉強は最低限におさえ、自分の夢への準備を本格的に始められます」
高校生の夢をサポートしながら、自身の夢にひた走る今井さんですが、高校生で働くことに親はどのような反応だったのでしょうか。
「親としては、高校生らしく学生生活を送ってほしいと思っていたようで、最初は反対されました。度々説得をしたり、メディアに取材を受けたときの記事を見せたりして、自分が今やっていることを伝えました。今は、無言で応援してくれていると思います」
2020年に始まる、小学校のプログラミング教育。これからその様子を目の当たりにしていく親へのメッセージを伺いました。
「私はプログラミングを続けているわけではありませんが、プログラミングがきっかけで自分の夢に出合えました。小学生のころ私は、親の目を盗んで父親のパソコンでゲームをして遊んでいました。今思うと絶対気づいていたはずなのに、黙っていてくれた。親は子どもがやりたいことを否定せず、静かに応援するだけで、子どもはどんどん探求していくと思います」
『AERA with Kids2017冬号』ではこのほかにも、プログラミングをきっかけに人生を切り開いた若者たちのインタビューを多数掲載。プログラミング教育必修化の経緯や小学校での授業例なども紹介しています。
高濱正伸,安浪京子,安宅和人,アグネス・チャン

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