【取材を終えて】
<山邊 鈴レポーター(中学3年生)>
路上の子が物乞いをしているとき、大人たちは私の大事な友達を野良犬のように扱い、シッシッといった仕草をして、目すら合わせず歩き去っていきました。しかしみんなは慣れているといった様子で、少しも悲しそうな表情はしませんでした。私はそれを見てショックを受けると同時に、「これは世界の現実と似ているな」とも思いました。子どもたちの現状から目を背け、無関心でいること。大人たちは何かしなくちゃいけないって、心の底では気づいているはずなのに。子どもたちについて知ってください。いつも気にかけていてください。そして、その輪を広げてください。
【柳田峰雄レポーター(中学1年生)】
フィリピンを通じて感じたことや思うことを、様々な場所で少しずつでも伝えていきたいと思っています。僕の小さな働きかけが一人ひとりに伝わることで、世界が少しずつでも変わっていけばいいと思いました。
(文/清水匡)
【国境なき子どもたち(KnK)】
貧困や紛争など、世界の困難な状況にいる子どもたちに教育支援を行っている。「友情のレポーター」は、毎年、小学生から高校生を対象に一般公募で選ぶ。選ばれた子どもたちはKnKの現地での活動に参加し、同世代の子どもたちと交流しながら取材する。
※月刊ジュニアエラ 2017年11月号より
ジュニアエラ 2017年 11 月号 [雑誌]
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