●毎日の「量」は子どもが決めて

 勉強時間や量は、できるだけ「子どもが納得した分」を尊重しましょう。子どもは、気分のむらがあって当然。その日のコンディションで決めてもいいでしょう。

「わが家では、まず『これくらいはどう?』と大人が提案してから、本人に決めさせています。『それは多すぎない?』『少ないなー』と思うときがあっても、めったに口を出しません。子どもは自分で決めたことなので満足感がありますし、こなしたあとは『自分で決めたことができた』という自信につながります。これを繰り返すと、量の増減などの調整もだんだん感覚をつかめてきますよ。ルールは、毎日、少しでもいいからやること。ゼロはつくらないことが大切です」(葉一さん)

●2日前の勉強を覚えていれば、今の勉強法で大丈夫!

 自分の子どもの勉強スタイルが、はたして本人に合っているのかどうか、親は気になるところです。そこで、勉強したことが翌日、あるいは翌々日にちゃんとできるか、覚えているかを確かめてみましょう。同じ問題が解けて、理解していれば知識が定着しているということ。今の勉強スタイルで大丈夫です。でも、もし解けなかったり、忘れたりしていたら、勉強の時間が少ない、丸つけのタイミングが遅く、復習がきちんとできていないなどの原因が考えられます。その点を中心に見直してみましょう。

【葉一さん】
教育系YouTuber。2012年にYouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」を開設。理解しやすい授業でチャンネル登録者数は100万人以上(2021年4月)。著書に『塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書』(フォレスト出版)など。

(AERA with Kids編集部・三宅智佳)

※AERA with Kids 2021年夏号より

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三宅智佳
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