入学式・始業式の季節。新しいことが一気に始まり、子どもたちはそわそわする日でしょう。では先生たちはどんな一日を過ごしているのでしょうか? 「クラス替え」と並んで子どもたちにとって一大イベントであろう「担任発表」。子どもたちの反応に先生たちはドキドキしているそう。大阪の公立小学校に勤める現役教師の松下隼司先生は、担任発表の改善を図り、先生たちのドキドキを軽減したそう。その方法とは?
【写真】学校の先生の机の位置はどこ?「落とし物が減った」ビフォーアフター写真はこちら始業式の一日、先生はどんなスケジュールで動いている?
大阪の公立小学校教師(教員23年目、2児の父)の松下隼司と申します。
1学期初日、始業式の日はあっという間です。
自治体や学校によって違いがあると思いますが、私の学校では、子どもたちが学校にいるのは3時間ほど(給食なし)です。その3時間で次のことをします。
- 子どもたちが登校(8時すぎ)
- 始業式(講堂で)
- 担任発表(校長先生が発表)
- クラス分け(担当学年の先生が発表)
- 担任から自己紹介などを話す
- 教科書や保健関係の書類、大量の手紙を配る
- 明日の持ち物や予定などを伝える
- 子どもたちが下校(11時半ごろ。給食なし。)
時間に余裕があれば、楽しいレクをしたり、休み時間に子どもたちと遊んだりします。教科書を開いて少し授業をすることもあります。
担任発表、子どもたちの素直な反応
担任発表の仕方も、学校によって違いますが、まず講堂で始業式があり、その後に続けて校長先生から新しい担任の先生や専科の先生などの発表をするというパターンを多く経験しました。
この担任発表にどれくらい時間がかかっているでしょうか?
学級数によって違いがありますが、始業式と担任発表で1時間を超えた経験があります。すると、教室で子どもたちと過ごす時間も短く、慌ただしいものになってしまいました。
では、具体的にどのような流れで担任発表をしているでしょうか?
私の場合、次の流れが多いです。
- 校長先生が、「●年●組の担任の先生は、●●●●先生です」と、1クラスずつ担任の先生の名前を呼ぶ。
- 名前を呼ばれた先生は、「はい」と返事をして、講堂の横や後ろの方から担当学年の子どもたちの前に立つ。(せっかちな私は、名前を呼ばれたら小走りで担当学年の前に立ちます)
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