●日本初の金と特大の日章旗  織田幹雄(三段跳び)

 日本人初の五輪金メダリストは、1928年アムステルダム大会(オランダ)、陸上男子三段跳びの織田幹雄。主催者側は日本人の優勝を予測しておらず、表彰台に掲げる日の丸を準備していなかった。日本選手団が持ってきていたもので代用したが、2、3位の国の旗よりもかなり大きかった。この大会では競泳男子200m平泳ぎで鶴田義行も金メダルに輝いている。

 アムステルダム大会には日本から初の女子選手として人見絹枝が1人だけ参加し、陸上女子800mで銀メダルに輝き、日本女子初のメダリストに。日本女子初の金メダリストは、8年後のベルリン大会競泳女子200m平泳ぎの前畑秀子だ。

●6連覇の鉄人はメダリスト一族 ゲレビッチ(ハンガリー・フェンシング)

 五輪連続大会金メダルの記録を持つのはハンガリーのアラダール・ゲレビッチ(ハンガリー)。1932~60年にかけて、フェンシング男子サーブル団体で6大会連続優勝を果たした。22歳から50歳まで、世界のトップに君臨していたことになる。しかも、妻、息子、義父もメダルを獲得しているメダリスト一族だ。

 個人の夏季五輪連続金メダルの記録は4回で、男子は陸上・走り幅跳びのカール・ルイス(アメリカ)、競泳200m個人メドレーのマイケル・フェルプス(アメリカ)ら4人。女子はレスリング63キログラム級・58キログラム級の伊調馨(2004~16年)1人だけだ。

●オリ・パラ両方に出場! パルティカ(ポーランド・卓球)

 卓球女子のナタリア・パルティカ(ポーランド)は、 生まれつき右腕のヒジから先がないが、2004年アテネ大会(ギリシャ)からパラリンピックのシングルス(立位)で4連覇している。オリンピックにも08年北京大会(中国)からは3大会連続で出場して活躍。16年のリオ大会の団体1回戦では、ダブルスで日本の福原愛、伊藤美誠チームと戦っている。

 オリンピックとパラリンピックの両方に参加した選手は、ほかにもアーチェリー女子のザハラ・ネマティ(イラン)、競泳女子のナタリー・デュトワ(南アフリカ)、陸上短距離のオスカー・ピストリウス(南アフリカ)らがいる。

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