熱戦が繰り広げられた冬季オリンピック。そして、これから熱戦が始まる冬季パラリンピック。小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」3月号では、冬季オリ・パラに関するさまざまなうんちく(深~い知識)を紹介する。人に披露したくなること間違いなし!

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【1】戦争で中止の「幻の五輪」から32年ぶりに開催~1972年 札幌(日本)~

 日本初の冬季五輪は1972年の札幌大会。その32年前の40年にも、夏季五輪の東京とともに開催が予定されていたが、日中戦争の影響で東京とともに返上した。しかし、いつかは札幌で冬季五輪を、との思いは受け継がれ、72年に実現。スキージャンプ70m級で笠谷幸生選手が冬季五輪では日本勢初の金メダルを獲得した。札幌市は2030年の冬季オリ・パラの招致を目指している。

 戦争で中止になったのは東京五輪だけじゃなかったんだ!

【2】開会式では横綱土俵入りも~1998年 長野(日本)~

 日本での2度目の冬季五輪となった1998年長野五輪の開会式を盛り上げたのが、大相撲の力士たち。土俵入りを披露した後、各国選手団の先導役を羽織はかま姿で務めた。常夏の島・ハワイ(アメリカ)生まれで、外国出身初の横綱となった曙の横綱土俵入りは、国境を超えてスポーツで世界をつなぐ五輪の理念を象徴するものとなった。

【3】ハンディを乗り越え黒人初の金メダル~2002年 ソルトレークシティー(アメリカ)~

 近代五輪が始まったころは、まだ人種差別が残っており、黒人の参加はゼロだった。初めて冬季五輪に参加したのは、1980年レークプラシッド大会(アメリカ)でボブスレーに出場したアメリカのウィリー・ダベンポート選手。さらに、2002年のソルトレークシティー大会(アメリカ)ではボブスレー女子2人乗りで、アメリカのボネッタ・フラワーズ選手が、白人のジル・バッケン選手とともに黒人で初の金メダリストになった。

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AERA編集部
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