――伊野尾くんは芸能活動を行いながら、大学に通っていました。限られた時間でどのように勉強をしていたのですか?
大学生のときは、けっこう時間に追われる生活を送っていたな。でも、勉強することから逃げないで少し無理をしてでも頑張ってみると、メンタル(精神面)も鍛えられるようになる。社会人になると、スケジュールがタイトだったり、「大変だな」と感じたりするようなことがたくさん出てくるけれど、学生のときに大変なことを投げ出さないでいると、精神面でも体力的にも耐えられるようになる。
それに、小・中学生のうちは絶対に勉強をしておいたほうがいいと思うよ。「100点取れてすごい」と、明確な数値で評価してもらえるのは、小・中学生のうちだけで、社会に出たら“100点”なんてものはないからね。いまのうちに成功体験を積んでおいたほうが将来のためにもなると思う。
――苦手な科目にはどう向き合っていましたか?
国語や英語、スポーツは苦手。でも、「苦手」って先入観からくる部分もきっと大きい。教科の最初のほうでつまずいてしまったり、先生の教え方が自分に合わなかったりすると苦手意識が芽生えてしまうけれど、それを取り払うのは本当に難しい。いまは動画を活用するなど、勉強の仕方もいろいろあるから、自分に合った手段を見つけ、勉強してみたらいいと思う。
――「建築好き」という一面も。大好きなものに出合えたことは人生に何をもたらしてくれましたか?
建築を切り口にいろいろな場所を取材させてもらえるので、純粋に「楽しいな」と思います。小・中学生のうちは、大好きなこと、夢中になれることがあると時間を忘れられるよね。高校生や大学生になると、それぞれが部活や受験、バイトといったものに縛られ、好きなことにかける時間も少なくなってしまうけれど、小・中学生には「休み時間」という仲間と過ごす共通の場がある。仲間との時間、好きなことを一緒に楽しめる友達を大切にしてほしいな。
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