今年の注目は埼玉県の躍進だ。昨年川口市立高校附属中学が開校したことで新たな受験者層が掘り起こされたこともあり、一部を除いてほとんどの学校で志願者が前年を上回った。

「埼玉の中学入試初日にあたる1月10日の午前入試の実受験者数は、実に前年比130%です。地方の私立中の首都圏会場入試を含めて1月初旬の受験生が増えました」(北さん)

 昨年は、東京・神奈川の学校が本命の受験生による力試し受験は、コロナの影響から、千葉よりも10日ほど早く始まる埼玉の学校に流れた模様だったが、今年は千葉入試初日の1月20日午前入試の実受験者も8%ほど増加した。例年の水準に近づいたものの、オミクロン株の急拡大で大幅な増加には至らなかった。

(文/柿崎明子)

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ライター 柿崎明子
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