「ついウソをついてしまう」という相談を送ってきてくれたのは小学3年生の男の子。数多くの子ども向けライブを開催し、YouTubeチャンネル「おっぱっぴー小学校」も大人気の小島よしおさんが子どもの悩みや疑問に答えるAERA dot.の本連載。「ウソには種類がある」という小島さんが提案するウソの使い方とは?
【要チェック!】ウソをついた子どもに言ってはいけないNGワード* * *
【よしおの答え】
きりくん、ウソをついてしまうということを正直に話してくれてありがとう! どんなウソをついてしまうのかはわからないけど、よしおにわざわざ相談を送ってきてくれたということは、何か苦しいことがあったのかな?
よしおも小学生のころ、よくウソをついていたなあ……。たとえば、宿題をやっていないのに「宿題やったけど家に忘れました」とか、手を洗っていないのに「洗いました」とか、掃除してないのに「掃除しました」とか。
大人になってからも、よくやったよ。寝坊してテレビ収録の仕事現場に到着する時間に遅刻したときには「電車が遅延していました」とか、「マネージャ―から入り時間を聞いていませんでした」とかね。さすがに今はもうこういうウソはつかないけど(笑)。自分の身をとっさに守るウソっていうのかな。怒られたくないっていう心理なんだろうね。
■ウソには種類がある?
そもそも、ウソって悪いものばかりなのかな? ウソについて考えてみたんだけど、ウソには2種類あるんじゃないかな、って思ったよ。ひとつは、いま話したような自分のためにつくウソ。それは、自分の身を守るためのものだね。他には詐欺とか、誰かをだまして自分が得をするようなものも同じジャンルになるかな。
もうひとつは、人のためにつくウソ。たとえば、友だちが待ち合わせに遅刻してきたときに、「俺もいま着いたところだよ」とか、お母さんや恋人が作ってくれたご飯が自分の口に合わなくても、「おいしいよ」とか。本当のことではないけど、相手を傷つけないためや、相手を安心させるためにつくウソのことだね。
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