相手を避けるんじゃなくて、逆に相手のふところに入ってみるんだ。ワニに腕をかまれたときに、腕を抜くんじゃなくて突っ込むみたいな感じかな。
これは大人でもなかなか高度なテクニックだけど、そんなふうに理不尽な人やことをはねのけている人もいるみたいだよ。こちらから好意的に接することで、相手の言葉や態度も好意的になるんだね。
そもそも、理不尽はなぜ起こるのか? 先生だって間違える
君がどんなふうに怒られたのかはわからないけど、よしおが思うのは、先生側になんらかの問題がある場合もあるってこと。
学校の先生って、子どもたちの言葉や態度に問題があったら注意しないといけないよね。それで、先生のなかには、毎日のように注意したり叱ったりしているうちに、「叱りグセ」がついてしまっている人もいるみたいなんだ。
よしおの後輩は小学生のとき、学校でパソコンを勝手に見ちゃったんだって。そうしたら先生は、後輩をなんと夜の8時まで残らせて叱ったんだ。やってはいけないことかもしれないけど、これは叱りすぎだよね。
よしおが小学生のときも、先生が黒板に漢字を間違えて書いていたから「先生間違えてます」って言ったら、「そんなこと指摘しなくていい」って叱られたことがあったなあ。よしおはそんなときは、「自分は先生と同じことをしないようにしよう」って反面教師にしていた。理不尽から学ぶこともできるんだよね。

だけど、先生は間違えただけなんだから、「間違えちゃったね、ごめんごめん」って訂正すればいいだけ。でも、学校の先生でもそんなふうにできないときがあるんだね。
先生だって一人の人間だから、いつも正しいわけじゃないし、やり方を間違えてしまうこともある。
そしてそれは、先生だけじゃなくて、親でも友だちでも、よしおだって同じだと思う。これからも理不尽なことは起きてしまうかもしれないから、自分なりの対処法を見つけて、うまく乗り越えていけるといいよね。
「イヤ〜な気持ち」は吐き出していこう!
それから、よしおが理不尽な目にあったときは、モヤモヤした気持ちを必ず外に出すようにしているよ。
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