お笑い芸人にたとえたら、ネタを見せに行って理不尽なことで文句をつけられて、ネタを見せに行くのをやめちゃうっていうのに似ているかも。実際に、そういう経験をしている芸人もいると思う。でも、その理不尽のせいで、ネタを作ったり披露したりすることを諦めてしまうなんて、本当にもったいない。

 よしおは、もしかしたら先生のほうはもう忘れちゃっている可能性もあるんじゃないかな、って思うんだ。ムカつくけど、理不尽なことって言われた側は忘れられないけど、言った側は意外と心に残ってないってことがあるんだよね。

 だから、学校に行ってみたら、何事もなかった感じになっているかもしれない。もしそうなら、やっぱりその理不尽に君だけが振り回されてしまうのは、損だと思うんだ。

 理不尽なことに振り回されて自分が損をするなんて、絶対いやだよね。だから、モヤモヤした気持ちを解消して理不尽をはねのける方法を、よしおと一緒に考えてみよう!

モヤモヤの解消法を探してみよう!

 さっき話したように、お笑い芸人は理不尽な思いをしている人が多いから、理不尽な出来事があったときに嫌な気持ちをうまく解消する方法を持っている人が多い気がするよ。

 たとえば、南海キャンディーズの山里亮太さんは、「毒出し日記帳」っていって、日々の嫌だったことをノートに書いて、それを頑張るためのガソリンにしていたんだって。それから、千原兄弟の千原ジュニアさんは、「こんなひどいことがあってん〜」って嫌な出来事があってもその出来事をめっちゃ面白く話すんだ。例え話や、お話の構成がとびっきり上手なんだよね。モヤモヤを吹き飛ばして笑いにする高等テクニックだね。

 ちなみによしおは、体を動かすことが好きだから、走ったり筋トレしたりして、モヤモヤした気持ちを発散させているよ。笑い話にするのは苦手(苦笑)。芸人にも色んなタイプがいるんだよ。

 モヤモヤした気持ちの解消法は人によってさまざま。だから、君が「こうしたらすっきりするかも」っていう方法を探してみてほしいな。

逆に、先生に近づいてみる作戦

 もうひとつは、ちょっと難しいかもしれないけど、逆に相手に近づいてみるという方法。これはよしおの後輩に聞いたんだけど、嫌なことを言ってきた人に、「あのとき、ああ言ってくれてありがとうございました」って言ってみたらしい。嫌みじゃなく、感謝してますっていう感じでね。そうしたら、その人と仲良くなれて、よくしてくれるようになったんだって。

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