【お 金】銀行に10年預けると、2倍以上になった時代も
今の日本ではお金を銀行に預けても利子(※3)がほとんどつかないけれど、高度経済成長期から1990年ごろまでの利率は高く、預けるお金がある人は利子でかなりの収入を得ることができました。たとえばこの時代の郵便貯金の定額貯金の利率はおおむね4〜5%で、昭和49(1974)年には8.0%という最高値をマーク。10年預けておくとなんと2倍以上に! 貯金をする意味が、昔と今とでは大きく異なりました。
身近なモノの値段を比べてみると、65年間で物価は大きく上昇していることがわかります。
〇かけそば
昭和35(1960)年 35円 ※4
令和7(2025)年 410円 ※5
〇銭湯(大人料金)※6
昭和35(1960)年 27円
令和7(2025)年 550円
【食品】インスタントラーメンは昭和の象徴?
高度経済成長期は日本人の食生活が大きく変化した時代でもあります。共働き家庭が増えるなか、誰もが簡単に短時間で作れる「インスタント食品」が流行しました。インスタントラーメンが初めて発売されたのは昭和33(1958)年。お湯で温めるだけで食べられるレトルト食品「ボンカレー」が登場したのは昭和43(1968)年のことです。
昭和46(1971)年には東京・銀座にマクドナルド1号店ができ、ハンバーガーを片手に歩行者天国を歩くのが流行の最先端でした。

