大学キャンパスを見学したり、大学での専門性の高い学問内容に接したりすることで、自分が学びたいことや将来の進路を見つける助けになるなど、付属校の強みはキャリア教育にも生かされています。

理系を志望する女子が増加 上位には女子校もランクイン

  また、理系というと男子のイメージが根強いかもしれませんが、2位の豊島岡女子学園のほか、9位の鷗友学園女子(東京都世田谷区)、14位の桜蔭(東京都文京区)など、上位には女子校も多くランクインしています。

「自分に合った職業を見つけて一生を通して働きたい、社会貢献をしたいという女子生徒や保護者が増えています。その結果、総合大学や理系を志望する女子が増えており、医師や歯科医師、薬剤師、看護師など医療系の学びも人気が高まっています。学校側は生徒の希望を叶えるために態勢を整え、理数教育にも力を入れています。理数教科への苦手意識を無くすために、丁寧でわかりやすい指導を心掛けている女子校もあります」(大野さん)

 さらに、SSHに指定されている学校は理数系の探究学習に積極的に取り組んでいて、現在や過去に指定の実績がある学校は受験生からの人気が高い傾向にあります。1位の芝浦工業大柏や2位の豊島岡女子学園、7位の市川(千葉県市川市)のほか、ランキング外でもSSH指定実績のある学校はあります。SSHの公式サイトで校名が公表されていますので、理数教育に強い学校を選ぶ際の参考にしてみてください。

(文/白井裕子)

生徒や保護者の満足度が高い「首都圏中高一貫校」ランキング 渋幕を押さえて1位に選ばれた伝統男子校とは?
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白井裕子
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