兄3人の妹フィーバーは意外でした

――末っ子ヨッちゃんに、お兄ちゃんたちはメロメロになったんですね。

 私自身の中3の頃を思い出しても、今さら妹や弟ができるなんて想像したこともなかったので、息子たちがどんな反応をするかはまったく未知でした。

 でも3人とも新しい命の誕生を心から喜んでくれて、「ヨッちゃん、かわいいなぁ」と愛してくれた。その姿をみて、私もますます息子たちをかわいく思うようになる、っていう素敵な循環が生まれたように思います。

――ヨッちゃんはまさにお姫さまですね。

 兄だけでなく、夫も娘に甘いんですよ(笑)。「ワガママ放題な子になるんじゃないか?」と少し心配でした。

 だから私が「しめるところはしめる! 叱る担当は私だ!」と覚悟しました。

 それでも今8歳になって、娘は多少ワガママなところはありますが、割と落ち着いた子に育ちました。家族みんなに愛されているっていうのは、やはり幸せなことだな、と思います。

「お手伝い」ではなく「家事の分担」

――もとこさんの漫画を読んでいると、お兄ちゃんたちは家事も得意ですよね。お手伝いはいつ頃から始めているんですか?

 三男が1歳くらいのころですね。

 当時、私はワンオペ育児でパンクしそうになってしまったんです。夫に手伝ってもらえる状態ではなかったので、子どもにも家事をしてもらおうと決めました。

 お手伝いではなく、家事の一部を子どもたちに分担して「いちいち頼まなくてもやる」という形にしたんです。

 正直、最初は「子どもにやらせるくらいなら、自分でやるほうが早い!」という状態だったんですけど、それでもやってもらわないと回らない状態だったんです。

――どんなことを分担したんですか?

 当時長男は小4で、次男は年長。最初は「自分の洗濯物を自分でたたむ」ということを仕事にしました。洗濯物の量が膨大だったので、それだけでもすごく助かりました。

 次男は台所まわりの作業が好きだったので、小1からはお米を研いでもらうことから始めました。お菓子作りが好きで、高学年になるころには親が手伝わなくてもひと通りの作業ができるようになっていましたね。ただ、片付けは苦手でしたが(笑)。

 中高生になるころには、すっかりわが家の戦力になったのです。

【マンガ】いつの間にかお兄ちゃんたちが戦力に…⁉(全4枚)

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