もちろん「子どもや保護者からのウケがいい教員=いい教員」だと考えているわけではありませんが、考えと気持ちは別物。やはり教員も「嫌な先生だな」と思われるよりは「いい先生だな」と思われているほうが気持ちいいものです。ですから、子どもたち同様、ときにはそれ以上教員側も緊張する新年度なのです。
しかしながら、最後にひっくり返すようですが、そもそも担任によって1年間の満足度が左右されるということ自体が本来あまり望ましいことではないと思うので、「ハズレをアタリにしていく力」や「ハズレでもアタリでも関係なくやっていく力」をもって、誰が来ようと楽しく充実した1年間にできることこそが、本当に身につけるべき生きていく態度なのだろうと思っています。
(構成/AERA with Kids編集部)
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朝日新聞出版

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