絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう? そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

「ぼくは、ときどき ういている。ちょっとだけね。そのときによって ちがうけど、だいたい 20センチか 30センチくらい」「まわりからは、ただ ぼんやりしているように みえるらしくて、しかられたり、わらわれたり、おいていかれたりする」……こんなふうにはじまる小学生のお話。

 主人公の一平くんは、授業中に窓の外をながめたり、みんながサッカーボールを蹴るときもひとりで空を見ていたりします。遠くを飛ぶ、飛行機が気になるみたい……。そんなとき一平くんは地面からちょっとだけ浮いています。

 だけど、いやなことばかりでもありません。だって、浮いていると思いがけないものが見えるから。ある日、自分と同じようにふわっと浮いている、山田ほのかちゃんを見つけて……。一平くんとほのかちゃん、ふたりの出会いとおしゃべりを描いた童話。

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大和田佳世
ライター 大和田佳世

絵本・児童書のライター。出版社勤務を経て2009年よりフリーランスに。絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」や朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」などの他、雑誌「MOE」、出版社の各Webメディアで執筆。作家、翻訳家へのインタビュー多数。小中高の3人の子と暮らす。

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