周囲の知人たちに「家で見かけたら、ぜひ譲って」
ちなみに、瑠香さんは今では2種類のゴキブリを飼育していますが、一番のお気に入りで本当に飼ってみたいのは、いわゆる家の中に出てくるタイプの「クロゴキブリ」なのだそう。
「まず外見が好き。シンプルな流線形が美しく、足が速くて飛べるのもいい。暖かい場所であればどこでも生きられるし、見つけやすい大きさで、触れ合いがしやすそうなので」と瑠香さん。その言葉からも、ゴキブリへの愛情が伝わってきます。
瀬谷さんは勤務先のスタッフや周囲の知人たちに「家でゴキブリを見かけたら、ぜひ譲って」と声をかけたこともあるそうです。「みんなから『生け捕りできる気がしない』と言われます(笑)」
ちょっと変わった娘の「好き」に向き合う毎日は、瀬谷さん自身にとっても、新しい世界との出会いの連続になっているようです。

(取材・文/柳澤聖子)
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