京都在住漫画家モチコさんは、小6長女イチコちゃんと、小3長男二太郎くんの子育て真っ最中のお母さん。Instagramでは18万人以上のフォロワーを持ち、思わずクスッと笑ってしまう子育ての日常をマンガで発信しています。ウェブ連載や、書籍の執筆などで多忙な日々は、肩の力を抜く「ズボラ技」で楽しみながら乗り切っているそうです。気持ちをラクにして子育てにも効くズボラ技とは? その極意を聞いてみました。

MENU 私のしてないと、周りのしてないは、こんなに違う! お風呂のカビ? 見えないから、夫担当へ 子どもにすぐ「ごめん」と言うのをやめてみる ズボラ技で子育てがもっと楽しくなる!?

私のしてないと、周りのしてないは、こんなに違う!

――モチコさんは、子育てマンガを描き始めて今年で10年だそうですね。マンガを描くきっかけは何だったのでしょう?

 キッカケは引越しでした。長女が1歳のとき、知り合いがほとんどいない街に引っ越して、一気に誰とも話せない状況になってしまってたんです。

 しんどくなって、「ママ友欲しい! でもリアルで作れないならネットで作るしかない!」と、当時はやっていたブログを始めました。同時にInstagramもスタートしました。コメントをもらえたり、やり取りできたりするのがうれしくて、気づけば今まで続いてます。

――ズボラ技を意識するようになったきっかけは?

 下の子が生まれて、仕事も忙しくなったころ、ママ友に「毎日マンガを投稿しててすごいね !どうやって時間作ってるの?」と聞かれることが増えたんです。それで、「私、何も家事してないからだ!」って、気づきました。

 子どもたちがご飯食べてお風呂に入って、歯磨きして着替えられてたら、もうそれでいい。極論、生きてさえいればいいって思ってましたから。そのころから、タオルも下着も誰にも見えないし畳む必要ないやって、引き出しに押し込む生活です(笑)。

【マンガ】洗濯物を全部たたむのをやめたの巻を読む(全15枚)

――ママ友に「家事してないからだよ」と言うと、「私もしてないよ」って返ってきたりしますよね。

 そうですよね! でも、よくよく話を聞いてみると、「タオルは畳んでるし、たまに模様替えしてホコリをとってる」とママ友が言うんです。だから「私、ズボラだな」と思っていても、実はまだまだ手をかけている部分がある人も多いのかもしれません。

 家事って正解があるわけじゃないので、家族が健康で、機嫌よく過ごせていたらそれで十分。こだわりがない家事はどんどん手放すことができれば、皆もっとラクになれるんじゃないかなと思うんです。

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柳澤聖子
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