とはいえ、勉強だけではない、というのも事実です。

 たまたま競争に参加しなかったことで、自分の好きなことを見つけ、それを続けられるということも、紛れもない事実なのです。そして早生まれ族ははからずも、自分の好きな道をゆく環境を得られることがあるようなのです。

 早生まれで活躍している皆さんは、ちょっと昔を振り返ってみて下さい。好きなことを、自分のペースで続けられてきたのではないでしょうか。子どもの頃からの趣味を、今も続けているのではないでしょうか。

大学受験で「早生まれの不利」はもはや存在しない? 難関国立大学や医学部のデータから脳医学者が解説
本当はすごい早生まれ

瀧靖之

本当はすごい早生まれ
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瀧靖之
瀧靖之

東北大学加齢医学研究所教授。東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターセンター長。医師、医学博士、脳科学者。脳の発達や加齢のメカニズムなどを研究。著書に『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える「賢い子」に育てる究極のコツ』(文響社)などベストセラー多数。1児の父。

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