最近よく読まれた記事を再配信します(2025年3月8日の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

MENU 授業料免除獲得をめざす「賞レース」感覚で、勉強に前のめりな中学生活 クラスメイトも先生も、個性を尊重してくれた アイドル活動と両立させながら、自分に合ったリベラルアーツの慶應・環境情報学部に 逃げるための努力をして、チャンスをつかんだ自分をほめてあげたい

 人気アイドルグループ乃木坂46のメンバーとして活動し、卒業後の現在はラジオのパーソナリティなど幅広く活躍している山崎怜奈さん。厳しい中学受験を乗り越えて合格した日に父から「卒業まで授業料免除」「大学は国公立か早慶」と厳しい条件を突きつけられて始まった中学・高校生活は、どんなものだったのでしょうか。※前編〈山崎怜奈が振り語る中学受験「合格すればこの環境から逃げられる。退路を断って勉強しました」〉から続く

授業料免除獲得をめざす「賞レース」感覚で、勉強に前のめりな中学生活

――お父さんから「卒業まで授業料免除めざせ」「大学は国立か早慶」と言われて始まった中学生活はどうでしたか?

 父との約束を果たすため、勉強に前のめりでしたね。入学して最初の中間テストで、私は学年4位。上の3人は全員、授業料免除だったんです。「あともうちょっとがんばれば、私、授業料免除だったんだ!」と知って悔しくて。それで火がついて、めちゃくちゃ勉強しました。次の期末テストで1位になれたときはうれしかったです。

 授業料免除になるには上位の成績を1年間キープしなきゃいけないので大変でしたが、来年の授業料免除を取るための賞レースみたいな感じで楽しんでましたね。共学になった初年度で女子の割合が少なくて、勉強のライバルも男子ばかりでしたが、テストの後、「この問題難しかったね」って話したり、私が苦手な数学が得意な男子には、「どうやって解けばいいの?」と聞いて教えてもらったりもしていました。

 ノートの取り方も工夫しました。後からまとめノートをつくる時間をとらなくてすむように、授業中にとるノートが、そのまままとめノートになるように考えたんです。例えば覚えなきゃいけない単語は赤ペンで書いて、後から赤シートで消しながら覚えられるようにしたりとか。そのうち、赤ペンで書かずに空欄にして、休み時間に覚えているか確認し、わからなかったらチェックしておいて、覚えていくようにしました。

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十枝慶二
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