人気のコント師・ハナコの岡部大さんは、早稲田大学スポーツ科学部の出身です。高校は県内随一の進学校である秋田高校でしたが、岡部さんは大学受験に向けてコツコツ勉強する同級生をしりめに、キャプテンとしてバスケ部の活動に熱中していました。そこからどのように現役合格をつかんだのか、勉強方法や受験戦略などについて聞きました。※前編<早稲田大卒・ハナコ岡部大に聞く子ども時代「親から勉強しなさいと言われたことはない。反抗期もなかったんです」>から続く

MENU 大学の受験勉強は高3の夏からスタート 実技試験の長距離走でミス バスケもスポーツトレーナーも諦めてお笑いの道へ

大学の受験勉強は高3の夏からスタート

――受験勉強はいつ頃から?

 高3の夏です。それまでバスケしかしていなくて、高校の成績は320人中300番台くらい。バスケ部を引退してから受験勉強を始めました。

 すぐにはスイッチが入らなかったんですけど、野球部とかラグビー部とか、僕みたいに運動部に打ち込んでいた同級生たちが、引退した途端に授業終わりに先生に質問に行く姿とかを見て、「うわっ、ヤバい」って焦った記憶があります。

――受験勉強はどのように?

 理系科目の授業は、先生が何を言っているのかわからないくらい、ついていけなくて。何から始めればいいかわからないし、漠然と「ヤバい、ヤバい」と思っていました。とりあえず成績がいい子たちにどの参考書がいいかを聞いて、片っ端から購入。塾には行かず、放課後は学校の自習室で勉強ができる子の横に座って、一緒に勉強させてもらいました。でも、できる子たちって、高1から大学受験を見据えてコツコツ勉強してきているので、同じようなやり方では追いつけないし、間に合わないって気づいたんです。

――勉強法を変えたのですか?

 現役で受かりたかったので、作戦を考えました。記述式の入試を諦めて、マークシートで受けられる当時のセンター試験利用入試に絞ろうと考えたんです。僕の印象ですけど、記述式は根本的に理解していないと解けない問題が多いけれど、マークシートだと暗記で乗り越えられる問題が多いかもしれないと。暗記問題は寝る前に覚えたり反復したりして記憶の定着をはかりました。反復はちょっとした空き時間とか電車やバスの移動時間にやっていました。

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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