お金、学歴、海外経験がないなかで独自の手法でおうち英語を実践し、『お金・学歴・海外経験 3ナイ主婦が息子を小6で英検1級に合格させた話』(朝日新聞出版)も出版したタエさん。息子のキリさんは、2歳10カ月で英語を始めて小6で英検1級に合格、高校では国際物理オリンピックで銀メダルを獲得し、東大推薦入試に合格しました。タエさんの英語子育てについてどう思っていたのでしょうか。20歳を過ぎて大人になったキリさんと、現在は幼児教室「ベビーパーク」の英語育児部門で顧問を務めるタエさんの親子対談をお届けします。 ※後編<東大推薦入試に合格した息子の母が語る、子ども時代の“種まき”「スケジュールを詰め込んだり間違えても怒ったりはしなかった」>に続く
【写真】息子が「7歳で英検準2級合格」した女優はこの人何語でしゃべっていたかはまったく意識していなかった
――大阪に住む専業主婦だったタエさん。自身は大学には行っておらず、特別に英語ができるわけでもありませんでしたが、「子どもの将来を考えたときに英語ができたら可能性が広がる」と思い、おうち英語をスタート。高額な教材やスクール、留学などにかけられるお金がないなか、タエさんの独自のアイデアで試行錯誤を重ねました。息子・キリさんの英語習得のコツは幼児期に「日本語を身につけるのと同じように英語も自然に身につける」ことにあったといいます。英語で語りかけをし、英語のBGMのかけ流し、英語のアニメなど、たくさんの英語に触れる環境を作りながら5歳で日常会話ができるまでになったそうです。
キリ:実は小学校に入る前のことは、正直全然覚えてなくて。日本語をいつからどうしゃべったのかってあまり意識しないのと同じで、小さいころ英語をどんなふうにしゃべっていたかも記憶がないんです。
タエ:言葉だけではなくて小さいころは全体的に記憶がおぼろげだよね。英語でしゃべっているときは、「何語かを考えずに普通に会話しているだけ」と思っていたんじゃない? とにかく日本語と同じように自然に言葉として覚えてほしかったから。
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