――怒られないのは、岡部さんがいい子だったのか、ご両親がやさしいのか……。
僕は反抗期もなかったんです。姉が思春期に入って親とバチバチにケンカして、典型的な反抗期をやっているのを見て「僕は反抗期、やらなくていいかな」って。母とは特に仲良しで、小6まで同じ布団で寝ていました。「そろそろ1人で寝なさい」って言われても、枕を持って母の布団に入っていましたね。中学生になっても一緒に買いものに行っていましたし、距離をおくことはなかったです。
――お母さんっ子だったんですね。どんなお母さんですか?
友だちが家にくると「大ちゃんのお母さんっておもしろいよね」ってよく言われていました。基本は真面目なんですが、明るくて、ふざけるときはふざけるみたいな。お笑いが大好きで、『爆笑オンエアバトル』(※)を寝る前に布団の中で一緒に見ていた記憶があります。
※NHKで1999年から2009年まで放送。若手お笑いタレントたちが審査員の前で芸を披露する番組。
中3の夏からの勉強で県内随一の進学校へ
――中学もバスケ部に入部、小学生時代よりも練習や指導は厳しかったのではないですか?
週に6日練習があって、さらにバスケ漬けの毎日になりましたけど、楽しいというのは変わらなかったですね。わりと体育会系の厳しさは大丈夫なタイプで。2年生になったら試合にも出られるようになって、よりのめり込んでいきました。
――頑張ることは苦ではないという感じですか?
そうですね。わりと我慢することが得意なんです。長距離走も得意だったんですけど、長距離って我慢が必要ですよね。テレビに出られるようになったころに大食い企画によく呼んでいただきましたが、たくさん食べられる体質なわけではなくて、我慢できるから食べられるだけなんです。だからちゃんと太ります(笑)。
――高校は県立トップの秋田高校に進学されています。受験勉強はいつごろから?
部活を引退した中学3年生の7月の終わりくらいです。周りの子たちが一気に塾に通いだしたので、僕もそこから通い始めました。母が知り合いから聞いてきた塾で、個人経営のスパルタな塾でしたね。宿題の量が多くて、間違えるとちゃんと怒られるみたいな。部活でそういった厳しさへの耐性はついていましたし、耐えるのが得意な僕には合っていたかもしれないですね。
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