講談社の漫画配信サイト「コミックDAYS」で連載中の『ガクサン』(講談社)。ガクサン=学習参考書を題材にした同作品は、出版社のお客様ご相談係に配属された主人公と参考書マニアの元編集者が、学習参考書を使って勉強に関するさまざまな問題を解決していく物語です。これまでに500冊超の参考書を読んだという作者の佐原実波(さはら・みは)さんに、“ガクサン”選びのポイントを聞きました。※前編<学習参考書がテーマの漫画、なぜ人気? 『ガクサン』作者に聞く「ここまで工夫して参考書を作っている国は他にない」>から続く
【図】参考書を買うときにチェックすべき2つのポイントとは?(全2枚)まとめノートが作れる「ルーズリーフ型」参考書
――最近の学習参考書は、バリエーションが豊富です。これまでご覧になった中で特に印象的だった参考書はありますか?
昔の参考書のイメージを覆すようなものはたくさんありますが、中でもルーズリーフ型の参考書は面白いと思いました。文具メーカーとのコラボ商品で、見た目はまるでルーズリーフ。この参考書をバインダーにセットして書き込んだりマーカーを引いたりすれば、自分だけのまとめノートが簡単に作れる、というものです。
地理、歴史、政治などに関する「教養」を身につけられる中学受験対策の参考書も、おすすめですね。どのテーマもとてもわかりやすく解説されているので、中学受験をしないお子さんや保護者の方も読み物として楽しめると思います。
「動画は参考書より手軽」とは限らない
――佐原さんご自身が「自分の学生時代に欲しかった」と思う学習参考書はありましたか?
講義の内容をそのまま文字に起こしたタイプの学習参考書、例えば語学春秋社から出ている「実況中継シリーズ」は、当時読めばよかったなと思います。私自身、学生時代は勉強が好きで、参考書も隅から隅まで読むタイプだったので、頭から終わりまで順に内容を追っていく講義風の参考書は、楽しみながら読めたんじゃないかと思います。
講義タイプの参考書を読んでいて感じるのは、文字を読むことで得られる情報量の多さです。コロナ禍以降は急激にオンライン授業が普及しましたが、動画での授業は集中できないという子も、中にはいるでしょう。そういう子の場合、同じ時間勉強をするならば、動画よりも学習参考書の方が効率よく情報を得られる可能性があるんじゃないかと思います。これまでは「参考書を読むのがキツいから動画を見る」と言う流れが一般的でしたが、お子さんの性格によっては「動画は内容が頭に入りづらいから参考書を読む」という逆の流れもありですね。
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