「嫌」っていうのは一部への否定であって、全否定ではない。でも「嫌い」って言うとその人のすべてを否定しているように見えてしまう。何度も言っているけど、トマトピーヤはそれを区別して考えて、その人のことを嫌いになっていないし、どうすればいいか悩んでいる。人を突き放さない態度が素晴らしいな、って思ったんだ。
だから、トマトピーヤの感覚は大切にしつつ、嫌だと思うところを変換してみたり、想像力を発揮してみたりしてほしい。ほかには、嫌なところを一つ見つけたとしても、いいところを二つ見つけるとか、自分でいいところ探しをするのもいいかもしれないね。
小学校はとっても狭い!
ただ、自分が苦しくなるほどがんばるのは禁物。周りの人たちと、とトマトピーヤの悩みについて話していたら、「嫌なところがある友だちとは一緒にいなくてもいいんじゃないか」っていう意見もあった。小学校って、自分で環境を選べないし、クラスのメンバーは最低でも1年は一緒にいないといけない。
狭い環境だから、自分とはなかなか気が合わなかったり、どうしてもいいところを見つけられなかったり、ってこともあるかも。そんなときは、どうか無理しないでなるべくかかわらないようにする、ってことを選んでもいいからね。
自分のやり方で、相手のいいところを探してみてね!
……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?
(構成/濱田ももこ)
小島よしおのボクといっしょに考えよう
小島 よしお


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