絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう? そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 ある日、小さな森に1匹のきつねがやってきます。若い旅のきつねでした。住むところを探していましたが、いばらの茂みで傷つき、お腹を空かせ、湖のほとりでばったり倒れてしまいます。森の住人たちは、きつねを空き家になっていた古い家に運び込み、傷に薬を塗り、スープを飲ませてあげました。

 ぐっすり眠って元気になったきつねですが、「こんな小さな森は退屈だ」と、いたずらばかりするようになります。湖のむこう岸にある大きな森に行きたくて、いかだを作ったものの、乗ったとたん壊れてしまいます。それを見ていた野ねずみに失敗を笑われたと思ったきつねは、野ねずみを捕まえておどしますが……。

 やんちゃなきつねと思慮深い野ねずみとの友情に心温まる創作幼年童話です。

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大和田佳世
ライター 大和田佳世

絵本・児童書のライター。出版社勤務を経て2009年よりフリーランスに。絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」や朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」などの他、雑誌「MOE」、出版社の各Webメディアで執筆。作家、翻訳家へのインタビュー多数。小中高の3人の子と暮らす。

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