「自制心」が将来にもたらす影響とは?

 1970年代に行われた、有名な「マシュマロ·テスト」を知っていますか? 4歳の子どもの目の前に一つのマシュマロを置き、「これをあげるけど、15分間待ったらもう一つあげる。待てなかったら追加のマシュマロはなし」といって部屋に一人にします。15分間待って、二つ目のマシュマロをもらえたのは全体の3分の1ほどだったそうです。後に追跡調査が行われ、大学進学適性試験の点数を調べると、15分間待てたグル―プは、待てなかったグループよりずっと点数がよかったそうです。

 目の前のことに流されず、自分を制する心=「自制心」を持つことが、学力によい影響を与えることがわかる実験ですね。自分で決めた勉強計画やルールを守りながら、好きなことも楽しんでいくのがよいでしょう。 

学力が高い子の家庭に見られる8つの特徴とは? 調査からわかったことを専門家が解説
ジュニアエラ 2025年 2月号 [雑誌]

朝日新聞出版

ジュニアエラ 2025年 2月号 [雑誌]
著者 開く閉じる
ジュニアエラ編集部
ジュニアエラ編集部
1 2