料理を始めたのはわずか4年前　レシピ本「やる気1％ごはん」が話題の“まるみキッチン”の素顔とは

SNSでバズるのは「こってり」背徳感のあるメニュー

　でもSNSでバズるのは、やっぱり「こってり」とした背徳感のあるメニューなんです。ボリューミーな絵力（えぢから）がないと、スルーされてしまう。ダイエットメニューをアップしても、最後まで文章を読んでくださる方は「これはいいね！」とわかってくださるのですが。ただ眺めているだけの場合、ダイエットメニューの絵力は弱いのです(笑)。ですから、SNSでは「こってり」系が多くなっています。

料理が苦手な人が役立ててくれているのが本当にうれしい

―――まるみキッチンさんのレシピは、とにかく短いのが特徴ですね。大ヒット本『やる気1％ごはん』シリーズはどのレシピも3～4工程で、文字数にすると100～120字くらいでしょうか。

　僕のレシピのモットーは「だれでもかんたんに作れる」ということです。ですから、レシピも短く、とてもシンプルです。僕のように料理が苦手な人は「これならできる！」と思ってもらえますし、もともと料理が好きな人や慣れている人が見ても「なるほどね、こんなにかんたんでいいんだ」と、新しい発見をしてもらえます。料理好き、苦手、どちらの方にも参考にしていただけます。

―――男性のフォロワーも多いのですね。

　ママはもちろん、パパたちもたくさんフォローしてくださっています。小さなお子さんのいるパパさん、ひとり暮らしを始めた社会人、単身赴任のお父さんたちなどさまざまです。場合によっては、フォロワーが女性より男性の方が多くなることもあり、料理系ではなかなかめずらしいケースといわれます。「『まるみキッチン』を見て料理を始めました」なんて男性の声を聞くと、本当にうれしいですね。

料理のハードルを徹底的に下げた「やる気1％ごはん」の魅力とは

―――「やる気1％ごはん」のこだわりを教えてください。

　実際に作ってもらえないと意味がないと思うので、料理のハードルを下げることに徹底しています。

　たとえば、材料は「身近な調味料と食材」しか使いません。近所のスーパー、調味料ならコンビニでも手に入るものです。また、調理道具もどの家庭の台所でも見かけるようなフライパンと鍋。家電は電子レンジと炊飯器。僕のレシピは炊飯器がフルに活躍するものも多いんです。