例えば、英語教育の具体的な内容、授業についていけない場合のフォロー体制の有無、いじめや不登校といった問題への対処法など、気になることは何を聞いてもいいのです。生徒によって感想はもちろんさまざまですが、複数の生徒が一致する内容は信ぴょう性が高くなります。
なかには親が通わせたいと思う学校と、子どもが行きたいと思う学校がどうしてもかみ合わない場合があるかもしれません。
親はつい偏差値が高い学校ほど良いと考えてしまうかもしれませんが、ある程度、学力と見合う学校であれば、偏差値にこだわる必要はありません。それより、校風がわが子に合うかどうかのほうが大切です。
目安として、「校風が秩序重視か、自主性を重んじるのか」「学校がどの程度さまざまな教育、体験機会を用意しているか」を軸に考えるとわかりやすくなります。
迷った時は、「そもそもわが家は、なぜ中学受験をしようと思ったのか」「どんな学びがわが子に合っているのか」、もっと言えば「わが子が生まれた時、どんな人生を願って名前をつけたか」という原点に返ってみてください。
人を大切にする子に育ってほしいなら、周りを蹴落としてでも成績をあげることを目指す学校を選ばないでしょうし、自分らしさを大切にしてほしいと願って名前をつけたなら、型にはめられる学校は合わないでしょう。
中学受験の枠を超えて、今一度「わが子にとってどんな環境が向いているのか」を軸に、夫婦、家族で話し合ってくださいね。
(取材・文/玉居子泰子)
※「学校説明会で聞くことリスト」「学園祭で見ること/聞くことリスト」について詳しくは『中学受験 大逆転の志望校選びと過去問対策』(安浪京子/著 ダイヤモンド社)の綴じ込み付録に掲載しています。
AERA with Kids編集部