たとえ態度がそっけなく見えても、話せば内容は理解できるのが、4・5・6年生の子どもたち。「この時期こそ、きちんと教えてあげて!」という大切な8つのこととは……? 識者の方々や先輩ママに聞きました。子育て情報誌「AERA with Kids2024冬号」からご紹介します。
【マンガ】思春期になっても娘たちと仲がいい夫。なぜなのか娘に聞いてみると…?(全8枚)1)ネットリテラシー
中学になってからでは「後追い」になってしまう!?
授業でも使うタブレットはもちろん、スマホの扱いもスムーズな今どきの子どもたち。「今のうちに、家庭でルールを決めましょう。中学生になると、一気にハマります。すると『後追い』になってしまい、守ることがかなり難しくなるのです。まだ親がルールを決められる、今がチャンス。大切なのはきちんと理由を説明して『なぜそうするべきなのか』を子どもにも考えてもらうことです。ゲームや動画に使われるのではなく、“使いこなせる人”になりましょう」(臨床心理士 松丸未来さん)
2)生活リズム
健康の「基本」。定着させるなら今です!
からだや脳の成長が著しいこの時期こそ、正しい生活リズムが重要です。「その中心はなんといっても睡眠です。今修正しなかったら、中学生になってからの改善は、より難しくなるでしょう。とくにプレ思春期や思春期の睡眠不足は、情緒不安定やイライラなど、メンタルも下がってきます。そこでおすすめが“睡眠日誌”。就寝と起床時間を記帳するだけでいいのです。睡眠を意識するようになって、リズムが整ってきますよ!」(小児神経科医 星野恭子さん)
3)お手伝い
責任感、自己肯定感…。内面も成長します
子どもが小学生時代、そうじや料理などを手伝ってもらった先輩ママたちは、口をそろえて「お手伝いは絶対おすすめ!」と話します。「中2、小6のわが家の姉妹。次女には低学年のころからお手伝いをお願いしていたので、家事が大得意。料理も大好きで、休日の朝はササッと手早くおいしい朝食を作ってくれます。この年齢で料理をある程度作れることは、本人の自信にもなる様子。責任感も育っていいことずくめです」(中2・小6女子の母)
4)あいさつ
コミュニケーションの第一歩。これができれば心配なし
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