子どもが子どもなりに、どう「好き」を見つけるのか。たくさん好きを見つけることを通して、子どもがどんな人間なのか、私たちももっとわかってくると思うので、いまはそれが楽しみですね。
――「それぞれが自分の好きを大事にする家族」なんですね。
私は漫画を描くのが仕事にもなっていますが、息抜きであり最大の趣味でもあります。本当に好きなことをして生きているという自覚があります。そうしていないと自分が苦しくなってしまうんです。なので、好きなことって本当に大事。子どもにも好きなことを軸に、自分を大事にしてほしいなと思いますね。
ちなみに息子は、いまは生き物が好きで、生き物を見たとき、すごい目がキラキラするんですよ。子どもの目って本当に綺麗ですよね。一生懸命教えてくれる姿もかわいいですし。
子どもを産まなかったら、「もしかしたら今より漫画を描けたかも」とか、「仕事も時間を気にせずいろいろやれてたかも」という気持ちもなくはないです。でも、産む前に戻りたいとは思わないんですよね。やっぱり子どもってすごくかわいいし、産んだからこそ知ることができたこともすごくある。私の世界を広げてくれてありがとう、と感謝しています。
(構成/稲垣飛カ里)
令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?! (はちみつコミックエッセイ)
真船佳奈
著者 開く閉じる