――子どもの様子って、見てると思っていても、実は見えていないこともありますね。
親御さんが10月、11月に「ここで頑張ったらその後の結果につながるはず」と思う気持ちもわかります。でも、この時期の子どもたちは心身ともに疲労がたまっているし、その上で子どもなりに頑張っています。
ずっと鉛筆を握っているから手がガチガチで、肩が凝っていたり目の下にはクマができていたり。特に精神的なSOSは身体に表れやすいですが、それらはお子さんをきちんと見ていないとわかりません。身体がほぐれると心もほぐれるので、一緒にお風呂に入ったり、お互いの体をマッサージしあったりしてみてください。身体と心がほぐれると、子どももポツポツと本音を話してくれたりもします。そういう時間と会話が、親御さんを「魔の月」から救い出してくれます。
(構成/布施奈央子)
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