子どもは親の行動をよく見ていますから、自分だけがルールを守らなければならないことに矛盾を感じますし、逆に親が襟を正すと子どももルールを守ろうという方向へ向かいます。家族や周りの人とのネットを介さないコミュニケーションを大切にしていきましょう。
「ゲーム以外の時間」を作ることも大事です。たとえば家族で外に出てみる、おじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行く、あるいは毎日帰宅したら全員スマホは切って家族でいろいろ話をしたり一緒にテレビを見たりするだけでもいいので、生活の中にゲーム以外の時間をできるだけ混ぜ込んでいって、ゲームをしている時間を短くしていきましょう。
家族でキャンプや旅行に行くとか、興味のあるスポーツ活動に参加するなど、ゲーム以外に子どもが夢中になれるものがあると、おのずとゲームをする時間は少なくなっていきます。その子にとって興味があるものや好きなもの、楽しめるものは何なのか、小さいころからわが子を見てきた親が一番わかっていると思いますから「世の中にはゲーム以外にも楽しいことがたくさんある」ことを経験させてあげてください。
(取材・文/熊谷わこ)
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