ポイント2 機器の使用場所を決める

・すぐに機器に触れることができる環境は、ゲーム依存のリスクになります。小学生のうちは子ども部屋(自室)にはスマホは持っていかせないこと。リビングなど家族の目の届くところで使用させるようにしてください。

ポイント3 小学生のうちは課金しない(もしくは小遣いの範囲にとどめる)

・多額のゲーム課金は小学生でも大きな問題になっています。課金は小学生のうちはたとえ小遣いの範囲であってもさせないほうがいいと思います。すでに課金を許可している場合は、アプリのダウンロードや課金の限度額を決め、小遣いの範囲にとどめさせましょう。

ポイント4 「ルールを守れなかったときはどうするか」を決める

・「ルールを守れなかったときにはどうするか」まで決めて、必ず書面に残します。冷蔵庫など目につくところに貼っておきましょう。タイマーを使った時間管理や、ペアレンタルコントロール(子どもに悪影響を及ぼす可能性のあるスマホのサービスやコンテンツに対して、親が視聴・利用制限をかけることができる機能)の使用を検討してもいいでしょう。

――ルールを守れなかったときはどうすればいいでしょうか。スマホを取り上げたほうがいいですか?

 ある一定期間スマホやゲーム機を取り上げるのは有効なケースが多いです。ただし親がカッカしていきなり取り上げるのではなく、取り上げる理由や期間などについてきちんと話をして、理性的に取り上げることで、その後子どもたちのスマホの使い方が改善するケースはたくさんあります。

 しかしこれはあくまでも依存に至っていない場合です。依存になってから取り上げるのは、親子間のバトルの原因になるだけです。

親は子どもの手本となる行動を

――ルール決め以外に親が心がけるべきことを教えてください。

 親は、自分自身のスマホの使い方にけじめをつけて、子どもの良きロールモデルになってください。

 外来の待合室で付き添ってきた親御さんがスマホでゲームに夢中になっていることが少なくありません。親の多くは「自分たち大人のスマホの使い方と、子どもたちの使い方は違う」「親はスマホを制限なく使っていい」と思っているのではないでしょうか。

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