「片づけができる」だけで自尊心が上がるんです

―――習慣などで、気をつけていることはありますか?

「片づけ」は、今から習慣づけようと意識しています。片づけは、小さい頃からの教育が大切だなと実感しているからです。

 私は「片付け」が苦手なんです。苦手というより、苦痛でしかない。なぜこうなったかというと、子どものころに自分で片づけをすることができなかったからです。

 私の父は潔癖症で、子どもの部屋も自分が片づけないと気が済まない人でした。私も自分なりに部屋を片づけて学校に行くのですが、夕方帰宅すると父に片づけ直されている。せっかく自分が使いやすい位置に置いた本も、違う位置に並べ替えられていて、父なりのやり方で、部屋が変わっているんです。これがとても嫌でした。自分の無力さを感じてしまうからです。

 そんな子ども時代を経て、因果関係はわかりませんが、私は片づけが苦手な大人になりました。そこに対しては自信もまったくありません。人のせいにしているかもしれませんが、片づけを無意識のうちに、なんとも思わずにできるようになりたかったと本当に思います。

 ですから「片づけってとても大切なことなんだよ」、と子どもたちには伝えたいのです。自信や自尊心にもつながるくらい大きなことですから。

 以前、平野ノラちゃんとYouTubeでコラボしたときに「時間を決めて、小さなところからやってみよう」とアドバイスをもらいました。私も娘たちと一緒に、少しずつ片づけを克服していけるといいのですが。

―――お子さんたちには、どんなふうに声をかけているのですか?

 その都度「片づけしようね」と声をかけるようにしています。そして、片づけられたら拍手をして「すごい、きれい!」と最大限にほめています。「ママは苦手なのに、すごいね!」って。娘たちは、得意満面になります(笑)。特に長女は「ママは全然できないのに、こんなにきれいにできてる!」というと、「うん」と照れながらもドヤ顔になります。

 こんなふうに女子の喜びをかきたてながら、片づけを楽しく身に着けていってほしいですね。今日も帰ったら、子どもたちと片づけにチャレンジしようと思っています。

(取材・文/三宅智佳)

※前編<キンタロー。が語る4歳2歳姉妹の子育てで“心弾む”瞬間とは 「娘からの『ママ、かわいい』が何よりも励みに」>から続く

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