「前提として親が子に愛情深く関わり、幼児期にたっぷり甘えさせることはとても大事なことです。ただ、親は友だちとは違います。今は核家族化や少子化の影響もあって親子の距離感が昔より近く、親も子も手を離せなくなってしまうこともあります。思春期・青年期の課題は親からの自立ですから、この時期は意識的に手を離す必要があります。就活に限らず、生活全般について、親はコントロールではなくサポートする立場でいられるといいですね」(井梅さん)

(取材・文/大楽眞衣子)

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大楽眞衣子
大楽眞衣子

ライター。全国記者を経てフリーランスに。地方で男子3人を育てながら培った保護者目線で、子育て、教育、女性の生き方をテーマに『AERA』など複数の媒体で執筆。共著に『知っておきたい超スマート社会を生き抜くための教育トレンド 親と子のギャップをうめる』(笠間書院、宮本さおり編著)がある。静岡県在住。

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