やり方は次の通りです。①片方の鼻の穴の入り口に、丸めたティッシュを詰める(ただし、奥に入れすぎない)。②ティッシュを詰めていない側の鼻の穴を指で押さえる。③鼻から息を出してティッシュを吹き飛ばす。
おうちでやってみてください。
Q 鼻をかんでも不快感が取れず、「鼻の奥に何かある」と子どもが言う場合、どうすればいいですか?
原因として、風邪やアレルギー性鼻炎により、鼻の粘膜のはれが起こっていたり、「アデノイド肥大」によって鼻の通りが悪くなっていたりすることが考えられます。この場合は病気の治療をすればよくなります。
アデノイド肥大とはどんな病気?
Qアデノイド肥大とはどのような病気ですか?
アデノイドは咽頭扁桃(いんとうへんとう)ともいわれる、リンパ組織の一つです。場所は鼻の突き当たり、のどから見ると、一番上の鼻咽腔(上咽頭)にあります。このアデノイドが大きすぎるものをいいます。空気の通り道が狭くなることで、鼻づまりや口呼吸、いびきが起こりやすくなります。重症化すると寝ている間に呼吸が一時的に止まる「睡眠時無呼吸症候群」が起こることもあります。
さらにアデノイド肥大があると、急性中耳炎を繰り返したり、滲出性(しんしゅつせい)中耳炎などを引き起こしやすいことがわかっています。
Qアデノイド肥大をほうっておくとよくないのでしょうか?
アデノイド肥大は8歳ごろに最も大きくなり、その後、10歳ごろまでに自然に小さくなっていきます。症状がなければ経過観察となりますが、呼吸や睡眠などに影響がある場合は小さくする手術を検討することになります。なお、アデノイドは「扁桃肥大(いわゆる扁桃腺が大きくなったもの)」と異なり、目に見えないところにあります。耳鼻咽喉科では鼻鏡や鼻腔内視鏡を使うことで、アデノイドの有無が診断できます。
(構成/狩生聖子)