子どもの鼻くそについてのギモン
Q 鼻くそを食べる子どもを見かけますが、体によくないのでしょうか?
体への大きな影響はありません。鼻くそは、鼻の粘膜に付着した空気中の汚れが乾燥したものです。このほか、風邪やアレルギー性鼻炎などにより、粘膜から出てきた鼻水に細菌が付着し、乾燥したものも含まれます。鼻くそに付着した細菌のほとんどは食べてしまっても体に悪さはしません。
実は大人も含め、私たちものどに落ちる鼻水を自然によく飲み込んでいますよね。これは子どもが鼻くそを食べていることと、ほぼ同じ状態なのです。
とはいえ、鼻くそは決してきれいなものではありませんし、食べているところを見ると、周りの人はびっくりしてしまいます。そのことをやんわり伝えてあげるといいかもしれません。ただし、「ストレスの解消としておこなっている行動だ」という専門家の見解も報告されています。その場合はなかなかやめられないと思いますが、大人でそうした人を見ることはまず、ありません。つまり、成長にともない、やめることができるはずなのです。
なお、副鼻腔炎がある場合、増加した膿性の鼻汁が固まって、鼻くそが増えることがあります。気になる場合は、耳鼻咽喉科で診てもらってください。
Q 子どもが鼻の穴の奥にある鼻くそを指を入れて無理やり、取ろうとします。やめさせたいのですが、指でなければ、どのように取ればいいのですか?
一番いいのはティッシュで鼻をかむことです。かなり奥のほうにあっても「フンッ」と鼻息を出すと、出てきます。小さい子どもの場合は、鼻吸い器を使うといいでしょう。うまく取れない場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。器具などを使って、痛みなく、簡単に取ってもらうことができます。
子どもが鼻をうまくかめる方法は?
Q 子どもが鼻をうまくかめないのですが、いい教え方はありますか?
「鼻をかめない」という子どもはけっこういるのですが、遊び感覚でかみ方を学べる、いい方法があります。鼻の穴の入り口に、シャトルのように丸めたティッシュを入れ、飛ばすのです。子どもの成長によりますが、2、3歳から教えてもいいと思います。
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