よしおが最近読んだ『冒険の書』という本のなかには、経済学者のヨーゼフ・アロイス・シュンペーターの「良質な問いがイノベーションを生む」という言葉が出てきた。問題を問うことによって、行動を起こす。行動を起こすと新しい問題点が出てきて、また問う。この繰り返しで問題が解決していくということ。
よしおは、けいごくんの相談が本当に「良質な問い」だと思ったんだ。「先生が嫌い!」ではなく、「先生とうまくいかない。どうすればいい?」という相談がね。もしかしたらけいごくんの問いから生まれた行動が、「上司とうまくいかない」「親とうまくいかない」というような、世の中の大きな問題を解決するイノベーションを生み出すかもしれない。もうけいごくんはシュンペーターでもあるのかも!
……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?
(構成/濱田ももこ)
小島よしおのボクといっしょに考えよう
小島 よしお
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