今でも「たかいたかーい、やって〜」などとせがまれるんですけど、僕の体力がね……。悲しいかな、だんだん“冒険の時間”が短くなってきました。娘の身長も伸びてきたので「たかいたかい」は前よりぐっと持ち上げなきゃならない。ポンっと軽く投げるような「たかいたかい」は、「よいしょ、よいしょ、よいしょー」って3回やったらちょっと休ませてもらっています。いやあ、父としては筋肉をつけてもうちょっとがんばりたいなと思いますね(苦笑)。

――アグレッシブな遊びは筋トレにもなりそうですね。

 そうなんです! これは僕の裸芸にとってもメリットがあるんです。昔スポーツクラブでバイトしていた経験があるので、「重たいから疲れた」のではなく、「重たい=トレーニングになる」という考えに変換しています。ジムに行かなくても筋トレできるんです。「たかいたかい」で「うぅ重い」と感じても、「筋肉が活動してる!」と考えを切り替える。筋肉が活動しているということは、体力がついている証拠なんです。

 外へ子どもと出かけると、さらに僕は鍛えられます。うちの娘はめちゃくちゃ走るのが速いんですよ。子どもって「止まって」って言わなかったら、いつまで走っているんだろうってくらい走りますよね。すごいですよね。そして僕は追いかけ回します。すると僕は体力がつき、子どもはたっぷり昼寝をしてくれる。娘とパパ、お互い一石二鳥でいいことづくしですよね。

――パパになって体は引き締まりましたか。

 いや、最近脂肪がつきやすくなって本当に気をつけなきゃ……と思っています。だってちょっと太るとすぐSNSで「あいつ最近太ってきたな」って書かれるんですよ。みなさんよく見てくださっていて、妻よりチェックが厳しい(笑)。でもみなさんのご指摘通りなんです。僕はもともとタバコも吸いませんし、お酒も家では飲みませんが、甘い物が好きなのでセーブするようにしています。だってジュースやお菓子を食べるとすぐ脂肪がついちゃうんです。これからも子どもと一緒にバランスのいい食事を心がけたいと思います。

※後編〈アキラ100%が語る4歳娘の子育て「お盆芸はまだ見せたことがない。だけど気づくのは時間の問題です」〉に続く

(取材・文/大楽眞衣子)

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大楽眞衣子
大楽眞衣子

ライター。全国紙記者を経てフリーランスに。地方で男子3人を育てながら培った保護者目線で、子育て、教育、女性の生き方をテーマに『AERA』など複数の媒体で執筆。共著に『知っておきたい超スマート社会を生き抜くための教育トレンド 親と子のギャップをうめる』(笠間書院、宮本さおり編著)がある。静岡県在住。

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