最初は塾に行くだけでしんどい

矢萩:塾のペースと子どもの成長のペースって基本的に合致しないんです。なぜかというと、塾のカリキュラムは子どもの成長に合わせて作られているものでは全くないので。受験までの間に全部のカリキュラムを網羅して、繰り返しやっていくためにはどれぐらいのペースで進めなければならないのかということを逆算して作られたものです。だから、子どもの成長とは関係ないんですね。このギャップは特に4年生は大きいです。

安浪京子さん

安浪:新4年生が夏休みぐらいまでに大切にしてほしいことは、小学校に行きながら塾があるという生活に体を慣らしていくことです。最初は塾に行くだけでしんどいと思います。宿題の負荷も大きいし。でも数ヶ月たつとその生活にも徐々に慣れてくるんですよね。これは新4年生だけじゃなくて新5年、新6年も同じです。だから今、保護者がやるサポートというのは、子どもが元気にいられるようにすることです。質問者さんの息子さんは塾には楽しく行けているようなので、とりあえず第一段階クリアと考えていいと思います。

矢萩:もしわが子と塾のペースが合っていないと思うのなら、無理に全体の量やスピード合わせていくよりも、できるところから少しずつやっていくほうがいいと思います。宿題も例えば4教科なら、比較的いける教科とつらい教科があるはずです。だったら、とりあえずやれるところからやろうかとか、この中でやりたいのはどれ?みたいな感じで選ばせてあげるとか。理科がやりたいんだったらとりあえず理科をやろうか、という感じです。いきなり全部をやらせようとすると大変なので、数ある中からちょっとずつできることを増やしていくのがいいんじゃないかなと思います。

安浪:塾によっては宿題をちゃんとやってくださいっていうところもあるかもしれませんが、塾の先生は一人一人の生活やレベル感、宿題にどの程度時間がかかるかを見て言っているわけではなく、これもやはり理想論なんですよね。もちろん負荷をかけることで成長する子もいますが、逆に潰れてしまう子もいる。その見極めは、親にしかできませんし、判断がつかないならば先生に相談して落としどころを探るのがいいと思います。

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